2011年9月17日(土)09:00

予想はしていたが風雨で権現岳は断念。修行のような登山だった編笠山

北岳~奈良田に縦走する予定の週末だったが、連休の天気予報は、台風の影響もあるようで、大雨ではないが、どう見ても好ましくない。久しぶりの登山、せっかく南アルプスに行くんだったら晴れた日に気持ちよく歩きたい。 でも、どうしてもどっかに登りには行きたい... 

 

曇りならよし。マピオンの山の天気予報とにらめっこして日帰りでサクッと登ってこれるところに行こうということで編笠山~権現岳に行くことにした。 

 

ハードな縦走じゃないからひとりで行く理由もない。急だったけど、山仲間に声をかけたら来れるということだったので3人で行くことになった。

 

本来の予定の南アルプスを1泊縦走ということだったので、前日に準備していたザックは10キロ以上あったのだが、トレーニングも兼ねて、今回はそれをそのまま担いで登ることにした。正直、今まで日帰り登山ばかりで、これ程の重量のザックを背負って山道を歩いたことはなかったので、どれくらい負荷が掛かるのか知っておきたい気持ちもあった。 

 

登山口の観音平に朝5時過ぎに到着。そこまでの道で、今日の天気は曇りではないことは、もう十分にわかっていた。ただ、小雨でもあり、天気予報の確率は時間と共に低くなっていたので、その時点ではまだ多少の期待もしていた。

 

5:52分、登山開始。来ているレインジャケットのせいですぐに暑くて汗ばんでくる。時々、空を明るく感じることはあるけれど一向に雨はやむ気配を見せない。 

 

蓼科山と似た大石がゴロゴロした登山道が続く。登山口の標高は1500メートル程であるので、山頂までは1000メートルの標高差を登っていくことになる。特に押手川からの登りは短い距離の間に一気に高度を上げていく。 

 

重いザックに疲労感が溜まる。とくに岩場や大石のゴロゴロした場所で体の重心が荷重で横や後ろに傾くと、一瞬よろめきそうになる。なるほど重い荷物を持って歩くということは、軽装登山とはちょっと別物だなと思った。 

 

樹林帯を抜けるすぐに山頂だったが、一気に強い風と横なぐりの雨の吹き曝しになり、気温も恐らく12~3度くらいだったろう。とにかく登頂の写真を撮ってすぐに青年小屋に降りていった。 

 

着替えて、暖をとって、小腹を満たして、青年小屋で2時間ほど過ごした。本来は、権現岳まで行く予定だったが、すでに気持ちは「天気が回復したら」権現岳まで行こうに変わっていた。 

 

天気は回復するどころか次第に悪くなっていった。時間もあるしもう今回は権現岳は諦めて帰ろうと帰り支度をしていたとき、青年小屋のオーナーが出てきた。 

 

「これから、どこ行くの?」と聞かれたので、「権現岳回ろうと思ったんですけど、この天気だからもう戻ることにしました。」というと、笑いながら「軟弱だなぁ」(笑)

 

この間、テレビの山小屋特集でここのオーナーが出ていて気さくな感じだったけど、こういう突っ込みをされると親近感を感じてとても楽しくなる。ついでに、お店の番をしていたお姉さんも感じのいい綺麗な方でした。 

 

小屋締め前の秋の終わり頃、今度は、泊まりで一杯飲みに行こうかなぁ(笑) 

 

青年小屋からトラバース道を通って観音平に戻ったが、距離やコースタイムに関係なく、今まで感じたことのない程とても遠く感じた。 

 

今回の山行は、雨中、重い荷物を持って修行山行だったけど、実際に経験してみないとなかなか分からない、こういう場合の装備や服装などのノウハウをたくさん得ることができた。 

 

だけど、やっぱり空気の澄んだ快晴、快適な登山が一番だね。 

 

データ

  • 入山日: 2011年9月17日(土)
  • 下山日: 2011年9月17日(土)
  • 登山エリア: 八ヶ岳周辺
  • 登山ジャンル: ピークハント登山
  • 登山スタイル: 日帰り
  • メンバー: 3人以上
  • コースタイム: 観音平(5:52)→雲海(6:42)→押手川(7:29)→編笠山(9:00)→(9:45)青年小屋(11:30)→押手川(12:27)→雲海(13:07)→観音平(13:48)
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