2019年6月24日(月)12:30

ひとっこ一人いない丹沢ユーシン渓谷でウブなイワナたちと遊んできた。

秘密にしておこうか迷ったけど、やっぱ言いたい!(笑)

ユーシン渓谷にフライフィッシングに行ってきた。昨年、そこにつながる玄倉林道が崩壊して今唯一そこに行く手段は山を登って下りて片道4時間ちょっと掛かる。ということは釣り人もそうは行けないだろうし、今行けばイワナがわんさか釣れるんじゃない?

そして...その通り爆釣!もう何尾釣ったか途中から数えるのやめた。しかもどれもデカい。結果、尺オーバー3尾!久しぶりにフライリールで魚とやり取りした。

予定は暗くなる前に乗ることができる最終バスギリギリの15時過ぎまで釣ろうと思っていたのだけど、もう十分に満足して14時で納竿。

それにしても人がいないとこうもまで釣れるようになるもんなんだと思った。天気のいい土曜だったけどタヌキ一匹以外はひとっこ一人会わなかった。

神奈川県のホームページによると2022年まで玄倉林道は通行止めらしい。ということはこの先まだ3年はこの神奈川の渓流釣りパラダイスが楽しめそう!

今回、遊んでもらったイワたちもどんどん大きくなっていくかなー。

取りあえず近く(とは言え簡単にはいけないけど)に素晴らしい遊び場を見つけた!

「丹沢の夏はヤマビルがいっぱいですよ。ユーシンに行くならそれを覚悟で行ってくださいね!」

というネガティブな情報を最後に書き留めておこう(大笑)

ルートマップ

ルートデータ

入山日
2019/6/1
下山日
2019/6/1
距離
15.4km
最高点
957m

フィッシングレポート

小田急線新松田駅前の宿行きのバス乗り場。自宅から東海道線経由で御殿場線に乗り換えて松田駅で下車。相変わらず御殿場線ではSUICAもPASMOも使えいない。そりゃJR東日本とJR東海とは言え、そのまま乗り継ぐ乗客も多いだろうに互いに使えるようにしたらいいのにと思う。
寄のバス停から歩き始める。寄には初めて来たが国道246からひと山超えたところにある秘境という感じの場所だ。地区自体はそれなりに人が住んでいるのでそんなことはないが、とても雰囲気のいいところだった。ここから登山口まで舗装された道を45分くらい進む。最も奥に見える山の右に下がったところがおそらく雨山峠だろう。
隣に酒匂川支流の中川川が流れるが護岸されたところが多く魚がいそうな感じはしなかった。おそらく春先にはヤマメが放流されたりするのだろう。
雨山峠への登山口に入る。ここから登山道はぐいぐいと一気に登って行って、そして再び川に向かって下っていったが、実はちょっと登ったところで左に続く道に進むと上り下りをやり過ごして、同じ場所に着くらしい。次に行くときはそっちに行ってみよう。
雨山峠までで唯一展望が開けたところ。ここ以外に展望が広がるところはなかった。
ところどころに急な梯子がある。
ちょっと細いトラバース道が続く。季節のせいか何となく稜線に出るまでの南アルプスの雰囲気に似てるなぁと思った。
途中から雨山峠へと続く急峻な谷の間を歩いて行く。雨の日などはそれなりに水が流れるだろうから、そんな日はこの登山道を歩くのは避けた方が良さそう。
谷を進んだ先に階段があり、これを登り少し進むと雨山峠に着く。
雨山峠。ここから1時間ほどで鍋割山に行ける。あまりにも鍋焼きうどんが有名になって賑やかすぎる鍋割山の喧騒と違って静か。そう言えば、今年のGWから鍋焼きうどんが1500円になったというレポートを見た。歩荷を含め手間を考えればそれくらいでもいいのだろうがつい5~6年前までは900円とか950円とかだったと思うと今、行ってもとても食べる気にはならないな。
雨山峠からユーシン渓谷に向かって下っていく。道はちょっと荒れているかな。深い谷につけられた登山道で道がところどころ細くなったところは谷に落っこちないようにちょっと注意が必要。まぁ普通に歩けば大丈夫だろうけど。滑りそうな雨の日やあとはちょっと嫌だな。
元々は谷の高い位置にずっとトラバース道があったのだろうけど、それが壊れたところでは一旦谷の下に下りる階段が付けられている。
そして、ユーシンが近づくと桟道が現れる。谷底からの高さは20メートルくらいあるだろうか?ところどころ抜けているところがありちょっと「大丈夫か?」と思う。あとどれくらい持つものだろう。これがもし壊れたとしても歩く人も少ないし、通行禁止になるくらいでおそらく修繕されることはほとんどないだろう。そうなるとユーシンはさらに行きにくくなる。
下に玄倉林道が見えてきた。この道の下が崩落して通行止めになって簡単に来ることができなくなった。2022年まではずっと通行止めのよう。
どっか怪しいところに案内してるのかと思うほどずっーと僕の前を歩いていたタヌキ。人間を含めて、今日、唯一会ったヤツ。「おいこらっどこに連れて行く気だ!」と怒鳴ったらやっと僕の存在に気付いたのか「ヒエーッ!」と言って一目散に逃げて行った。
水が流れていない沢に掛かった橋が道ごとえぐれている。ヤマレコを見るとこの残った細い部分を歩いたようなことを書いているレポートを見たが、ちょっと力を掛けただけで今にも崩れそうでとても歩く気にはなれなかった。
南アルプスの両俣小屋に向かうときのような林道を進む。
林道との合流点から15分ほど歩くと下にユーシンロッジに渡る橋が見えた。上流にある熊木ダムは水を貯めてはいないみたいだけど、予想以上に水量が多かった。この本流がちょっと水が多すぎてフライフィッシングには厳しそう。
ヤマレコのどなたかのレポートで書いているのを見たのだがユーシンロッジに渡る橋の左欄干の手前に水がちょろちょろと湧き出しているところがあった。コップも置かれているので涸れることもなく飲料水としても使用できるのだろう。その内、ここでキャンプをして朝から釣りをしたいと思っていたので、この水場は確認しておきたかったので良かった。
ユーシンロッジ。もう使われなくなってから10年以上は経つ。人が全くいないところにある館。ちょっと異様な雰囲気。
ユーシンロッジの勝手口にようなところから入ることができる緊急避難用として開放している部屋。板張りと畳の2部屋とキッチンが解放されているが「うーん」ちょっと雰囲気的にちょっと利用しようという気ににはなれなかった。それぞれに入るのにドアがあるのだが何かあったらどうしようとちょっとハラハラしながらドアを開けた(笑)
さて今回の目的フライフィッシングを始める。ユーシンロッジのすぐ横、ユーシン沢の堰堤下から釣り始める。本当にイワナがいるのかどうか?魚の反応があるまでは半信半疑。
堰堤下の端から少しずつ攻めていって数投目に一気にフライが消し込まれる。26~7センチはあるきれいなイワナがあがってくる。ここからイワナパラダイスが始まる。
日陰になった浅場の小さなポイントでフィーディングをしてるイワナがいたのでその上流30センチあたりにキャストすると何の疑いもなく食ってきた。優に尺を超すサイズ。
30センチオーバーNO.2
いい雰囲気のポイントと堰堤が適度に現れる。ほぼどこでもイワナがいる感じだったのだが堰堤下では大きいイワナは出なかった。
30センチオーバーNO.3
30センチオーバーNO.4。このイワナが一番大きかった。久しぶりにラインをフライリールに巻き取り魚とやり取りした。
30センチオーバーNO.4と同じ個体。堂々とした顔立ちと厚みが凄い。体長サイズ以上にパワフルだった。
満足しきって予定を早く切り上げ納竿。それにしてもいい釣りだった。今度はビバークして夕まづめ、朝まづめを狙ってみたいし、さらに上流の熊木沢でも釣れるらしいので、そこでも一度試してみたい。
キャンプするのに適した場所もあった。焚き火の跡もあるので同じようなことを考えている輩がいるのだろう。一応、丹沢ではキャンプはダメということになっているのでビバークという前提で。
さて寄まで来た道を戻ります。素晴らしい一日でした。

データ

  • 入山日: 2019年6月01日(土)
  • 下山日: 2019年6月01日(土)
  • 登山エリア: 丹沢山塊
  • 登山ジャンル: その他
  • 登山スタイル: 日帰り
  • メンバー: ソロ
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