2016年9月20日(火)18:07

やっぱり親不知は遠かった!不帰ノ剣を通って後立山連峰テント泊縦走 HOT

今年も夏の長期縦走してきました。本当は、お盆辺りにしようかなと思っていたのだが、今回、行く後立山連峰の山小屋のテント場は、どこもそれ程、許容数が多くなく、午後遅く到着するとテントを張れない可能性があるので、やはり混雑時期を外していくことにした。

 

実際、レポートを見るとテント場は凄いことになってたみたいだ。

 

お盆を過ぎると今度は、不安定な天候続き...もう8月中は無理かなと思っていたが、台風10号が通り過ぎるとしばらく晴れが続くそうだったので、もうここしかない!と行ってきた。

今回の目標は、扇沢から針ノ木岳を経由して北上、後立山連峰を越え、最後は親不知で海抜0メートルの日本海にタッチすることだったが、思わぬ台風12号の発生で天気悪化が予想されたのと、険しい岩稜帯での体力の消耗で気持ちが持たなくなり、予定を2日間端折って白馬岳から白馬大池にルートを変更、5日間の行程で終了した。

 

日本海(親不知)まで歩き通したかったというのが正直な気持ちだが、それでも後立山連峰の険しい岩稜帯を通り白馬岳まで縦走できて予定を貫徹出来なかったが何だかとても満足した。

 

それにしても後立山はとてハードな縦走だった。とにかく疲弊しきったという感じ。3日目、4日目はほぼ一日の半分は、両手両足を使って岩を登り下りしているという感じで思った以上に体力を消耗した。また、この険しい岩稜帯の連続が精神的な緊張感にもなったのだろう。とにかく同じ10時間のコースタイム以上に疲れた感じだった。そして、5日目、その岩稜帯を抜け白馬岳山頂から、日本海に続くその先のなだらかな稜線を見た時に、ここまでの岩稜帯の連続との落差に「この先はまた今度歩こう」という気になった。

 

この縦走に出る直前、ヤマレコで栂海新道を歩いた人のレポート読み、「みんな栂海新道の景色のいい写真ばかりアップしているが、栂海新道の大半は奥秩父と何ら変わらないただの樹林帯で面白くなく、歩くのは達成感を得るためだけみたいなところです」と書いてあり、親不知に行くなら、行ってみたかった白馬大池に行こうかなと思ったのもあった。

 

その白馬大池。個人的には日本で最も素晴らしいロケーションにあるテント場じゃないかと思う。次回はぜひ泊まりに行ってみたい。

 

さて、今回の縦走で、南北アルプスの主だった稜線は、ほぼ全て歩いたことになる。

 

振り返ってみて、自分なりにどこが好きだったかと考えてみると、今回のように岩稜帯バリバリの「アルペン」なルートより、水が豊富で山のやさしさを感じられる「トレッキング」なルートの縦走が好きだなと思う。

 

まぁ、歩いた時の天候などにも左右される点はあるが、日本オートルートと呼ばれる立山から黒部五郎を経由して上高地に向かうルートと、南アルプスを南北に一筆書きに歩く、この2つが僕のベストルートだと思う。

 

そして、やっぱり南アルプスが好きだなと思う。北アルプスの岩の岩稜帯もカッコいいが、植物の緑が濃く水が豊富な南アルプスは落ち着く。

 

また人の少なさもある。

 

北アルプスはやはり人気の山域だけあって全体的に小屋も登山客も洗練されている感じがする一方、南アルプスは小ぢんまりとアットホームで人間的な雰囲気だ。そりゃ登山客の数が違えばそれは仕方がない。北アルプスの小屋ではそうしたくてもできないだろう。

 

さて、今回の山行であまりに疲れ切ったので、当分は楽し~いだけの山登りがしたい。山登りしたことない人でも構いませんよ、誰か山に一緒に行きましょう!

 

ルートマップ

データ

  • 入山日: 2016年8月31日(水)
  • 下山日: 2016年9月04日(日)
  • 登山エリア: 北アルプス
  • 登山ジャンル: 縦走登山
  • 登山スタイル: テント泊
  • メンバー: ソロ
  • 天候: 全日とも午前中は晴れ、午後より雲が広がる
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