3週間ぶりの山登り。
この冬はずっ~と寒かったが、昨日からのポカポカ陽気に誘われて、思い立ってすぐに行くことができる丹沢へ。
暖かいということは、気持ちを積極的にさせるのか、今回はいつもの大倉からではなく、新松田駅からバスに揺られること1時間ちょっと西丹沢自然教室から、前々からちょっと気になってた檜洞丸(ひのきぼらまる)を目指すことにした。
行きは、ツツジ新道より。
西丹沢自然教室より続く舗装道路を500m程進んだ道路脇からいきなり涸れ沢を登っていく。傾斜は急だ。今までの丹沢の感覚としては鍋割山へ向かう後沢乗越から先の急登をずっと檜洞丸の山頂まで続ける感じ。途中の景色はかなり標高が上がるまで、あまり良いとは言えない...
だが、1500m辺りから眺望が開けると西側の景色が素晴らしい!!
今日は午前中快晴だったこともあり、そこから見える富士山は筆舌に語り尽くせないほど綺麗だった。それに付け加えてこのポカポカ陽気。風も弱く、山頂でも全く寒いと感じることはなかった。
檜洞丸の山頂に10時台に着いたら今日は丹沢の主稜を通っていつもの大倉に抜けようと考えていた。で、実際に山頂に着いたのは10時半過ぎ。予定では主稜縦走のはず。
だが迷った。ここから大倉までは6時間ちょっとは掛かるだろう。丹沢主稜は日が長くなれば、大倉から入って歩く機会は何度もあるだろう。実際、今日、西丹沢から檜洞丸間の道を歩いたんで今後は安心感がある。
でも、ここから丹沢主稜以外の他の道をこれから歩くことがあるだろうか...トレーニングなら塔ノ岳だし、もし、主稜縦走を目的に大倉から入れば間違いなく一番距離が短くて早いツツジ新道を歩くだろうし...
と、どうしようと考えながらおにぎりを食べていると、いきなりグラグラグラと地面が揺れた。「地震だ!!」この地震でよく分からないが一気に大倉まで歩くと言う野心が失せてしまった(笑)
でもピストンするのはつまらないので、犬越路を経由して戻ることにした。
南斜面道中、ほぼ雪はなかったのだが、北側斜面は踏み固められた雪が残っていた。ちょっと滑る。すぐに軽アイゼンを装着して犬越路を進んだ。
檜洞丸から初めの内は、絶景の富士山を眺めながらも、なんとなく鍋割山稜を思わせるような平和な感じだったが、その先は、やせ尾根の岩場の急下りとアスレチック的感覚でとても面白かった。個人的には丹沢山~蛭ヶ岳間と甲乙つけ難いくらい好きな稜線歩きだった。
が...さらにその先は犬越路まで背丈以上もある熊笹に覆われた細い登山道となり全く詰まらない道中だった。あまりにも熊笹に覆われているので道を間違えてしまったのか不安になるくらいだった。
犬越路の避難小屋はとても立派だった。シュラフさえあれば楽に一泊できる感じ。で、避難小屋の脇から続く道は大室山へと続いている。うんうん、いづれそっちも行ってみよう。
犬越路で13時。コースタイムだとバス乗り場まで1時間25分。新松田に向かうバスは14時40分。その次のバスは、その1時間半後くらい...ギリギリ間に合わなかったら最悪だ...
下りは正直、あまり早くはないし、出来ればゆっくりしたいのだが、必死に下り何とか10分前に到着。目的のバスに間に合った。
ピストンならともかく、周遊で初めて通るコースだったので気合を抜けず、ザックに潜ませたまま飲むことができなかった日本酒を行動食のピーナッツと共にバスの中でおいしくいただいて帰りました。