今年はまだホームグラウンド丹沢にしか行ってない。気温も上昇し、季節も良くなり、今年最初の遠征に、この時期でも大丈夫そうな大菩薩嶺に行くことした。
今回の遠征前に新しい登山靴ローバーのバイオレを買った。昨夏、友だちに登山に誘わた時に取り合えず買ったのがキャラバンのC1。まさか冬山にも対応する本格的な登山靴を買うなんて当時は想像すらしなかった(笑)
他のブランドの靴も色々試し履きしてみたが、バイオレの包み込むようなフィット感がとても良かった。実際、今回の山行がデビューで15キロ程度歩いたが格段に歩き心地が良かった。
藤沢市を朝3時半出発で6時過ぎには大菩薩嶺の登山口となる裂石の冬期閉鎖県道のゲート横にある駐車場(無料)に到着。到着時、車は1台も止まってなかったが次々にに数台の車が入ってきた。それでも、この時間で数台程度なので地震の影響でまだまだ少ないのかなと思ったが、帰りにはほぼ満杯状態だった。
ちなみに来週4月16日からはこの冬期ゲートが開放され山頂まで1時間半程度の地点まで車でいけるようになる。
準備中に丸川峠経由で登るという若いお兄さんとちょっと言葉を交わして出発。本当はそのルートが良さそうなのだが今日は同行者がいるので楽なルートで。
天気予報は晴れ時々曇のはずなのだが、雨は降ってないがとにかく天気がよろしくない...
この大菩薩嶺は山頂の展望がない代わりに、山頂~大菩薩峠の富士見の稜線歩きがセールスポイントなのだが、この天気の様子だと山頂の標識を撮影するためだけの登山になりそうな予感...
上日川峠のロッジ長兵衛で県道に再会。そこから福ちゃん荘まで車道を歩き、唐松尾根を登っていく。
霧がどんどん濃くなっていく(泣)
登山道の途中から雪が凍っている箇所が多くなりアイゼンを装着。傾斜が緩やかなので4本爪で問題なかった。
だんだんと斜度がキツくなっていき熊笹が広がる傾斜を稜線まで登り切り雷岩到着。相変わらず視界ゼロ。とにかく山頂方面へ行く。ちょっと雪深い尾根を歩くこと10分程度で大菩薩嶺山頂(2057m)に到着。地味だ...
雷岩に戻り昼飯にカップヌードルを食べる。風が吹き始め体感気温は氷点下以下だだろう。
この無視界の中、修行覚悟で予定通り大菩薩峠まで歩くべきか、それとも来た道をピストン、早めに下山して温泉でぬくぬくするか迷ったが、大菩薩嶺に行って大菩薩峠に行かないのは片手落ちのように思えたのでとにかく行って見ることにした。
雷岩~大菩薩峠はアイゼンが不必要そうだったが取り外すのが面倒で装着したまま歩いたが、ぬかるみがひどくアイゼンの底にまとわり付きひどく歩きにくかった。泥だらけで途中で取るわけにもいかず、こちらも修行になってしまった...
それら修行の成果か?!賽ノ河原手前辺りで山全体を覆っていた雲が一気に流され山域全体を見渡せるようになった!まぁ空一面に青空が...という訳にはいかなかったが、ずっと霧の中を歩いてきた胸中としては十分感動に価する風景だった。あぁ大菩薩様本当にありがとうございます!!
大菩薩峠で写真を撮影、休憩を入れて下山開始。
登山で往路と復路で同じコースを歩いた時にいつも「今朝、こんな急坂(長い道程)を登って来てたんだ...」と思う。前と上しか見ておらず振り向かずに来た道を、目的を達成した後に振り返ってみるとそう感じてしまうのだろう...
人生もそうありたいものだが...(笑)
今日も一日楽しい山行をありがとうございました!!