2週間ぶりに週末天気が良さそう。冬の始まった八ヶ岳に行こうかなと思ったが、そこまでは気分が乗らず、だけど快晴で日帰りはもったいない。4年ぶりに雲取山に行くことにした。
立川で早朝の奥多摩行きの快速は激混み。もう帰ろうかなと一瞬思った。紅葉が降りてきて御嶽(みたけ)辺りが今一番見頃のよう。7割くらはそこで降りていった。それでも終点奥多摩駅から登山口に向かうバスさえ臨時便が出るほどの混みようで結局、自宅から登山口までの3時間ずっと立ちっぱなしだった。
登山開始。4年前に来た時は12月の終わり、雪の降った翌日で景色が素晴らしく気分よく登ったが、今回はイマイチ気持ちが盛り上がらない。何となくよく行く丹沢に似た景色の連続で新鮮味もなく、だったら丹沢で良かったんじゃない?っていう気持ちだろう。
テント泊予定の奥多摩小屋に思いの外早く着いた。ご来光を拝むため雲取山の山頂は翌朝に登ろうと思っていたが、このやる気のなさじゃ明日朝になったら行かないだろうと思ったのでテントを張ったらすぐ山頂に向かった。
4時過ぎにテント場に戻ってきて晩御飯の準備。ここのテント場は南西が開けていて富士山と沈む夕日が一望でき気持ちがいい。お湯割りで焼酎飲みながら晩御飯を食べる。
何やら後ろに張られた隣同士のテントのおじさんと若者2人が仲良くなり一緒に飲み始めた。楽しそう。僕もほろ酔い気分になってきたので会話の機会を伺いながら参加。山で知らない人と出会って酒を飲むのは楽しい。持って行った600mlの焼酎が無くなった。
陽が完全に沈み星空が素晴らしい。また林の向こうには東京の夜景が煌めいている。置いていた水が氷り始めていたのでマイナス2~3℃くらいにはなっていたのかな。寒くなったので19時前に解散、テントに入る。
深夜、林を揺るがす強い風の音で寝たり目が覚めたり。僕のよく見る夢。単位が足りなくて大学を卒業できてない!?本当に嫌な夢だ。いったいいくつになるまでこんな夢を見るんだ。
翌朝、ご来光に合わせて10分ほどで登れるヨモギノ頭に上がる。左から登る朝日が右にある富士山を赤く照らして美しい。毎日の出来事なのにご来光は何度見ても神々しい。
朝食を食べ、テントを片付け、昨夜の酒仲間に挨拶をして一気に下山。登山口からバスに乗って10時半には奥多摩駅まで戻る。のんびり温泉でも浸かって帰ろうと予め調べておいた「もえぎの湯」に向かう。
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朝10時台というのに今満員で入場制限をしていて整理券を配布中とのこと…さすが東京の観光地。芋洗い状態の風呂なんて入りたくない。ここまで歩いてくる途中「日帰り温泉。すぐ入れる」という旅館の看板があったのを思い出す。
受付を済ませて脱衣所に入るとまさに3人出るところ。他は誰もいない。7~8人ほど入れる湯舟の大きさ。ゆっくり疲れた身体を癒すことができた。湯から上がりフロントに戻ると話好きの旅館の女将さんが奥多摩の見どころなどを教えてくれ暫し話し込む。こういう人情風情のある旅館はいいね。奥多摩駅近くの「玉翠荘」いい湯です!
まだ昼過ぎ。観光客が帰るにはまだ早い空いた電車に乗ってビールを飲みながら帰った。さて、次は雪の八ヶ岳行こうかー。