バテバテの火打山・妙高山縦走 燕温泉より

バテバテの火打山・妙高山縦走 燕温泉より

この週末は、ひとりで八ヶ岳に行こうと思っていたのだが、長野に住む山友だちに誘われて火打山・妙高山を縦走することに。

今年はいまいち天気が優れない。今回もずっと曇天で、時々雨にも降られ、展望が拝めたのは火打山山頂で劇的に雲が抜けた一時だけだった。

火打山は、さすが「花の百名山」だけあって高谷池ヒュッテ周辺に広がる広大な高層湿原から山頂に掛けて咲き乱れる花々がとても素晴らしかった。高谷池ヒュッテでは湿原を一望できるところにテント場があり、とてもいい雰囲気。ぜひ、また訪れたいと思った。

一方、妙高山は...天気が悪かったのもあるが、展望もあまりない鬱蒼とした湿気の多い樹林帯の急登がひたすら続き、正直、修行以外の何ものにも感じられなかった。僕の中ではもう二度と行きたくない山に入ってしまった。

ただ今回は今年歩こうと思っている北アルプス縦走に向けて重い荷物を持って歩くことに慣れておこうと思っていたので、その意味ではいいトレーニングになったかな。

ルートマップ

ルートデータ

エリア

妙高・火打山

入山日

2013/8/4

入山口

燕温泉

下山口

燕温泉

トレッキングレポート

Day1 : 8月4日 (日) 燕温泉~高谷池ヒュッテ

燕温泉から登ります。
温泉成分を豊富に含んだ滝
風穴。ものすごい冷気が吹き出ていた
鎖場。ステップは切ってあるので難度はないが、それなりに急傾斜
何も見えないし、小学生一行の遭遇。一瞬で騒がしい山頂に...

妙高山山頂を後にするとごつごつした急斜面の岩場を下っていく。

登山道わきの斜面にこの花が群生していた。ヒメシャジンというよう。

大倉乗越に向かうトラバース道より見える長助池周辺の湿原

そして妙高山。見るからに急峻だね...

大倉乗越。風が通ってあまりにも気持ちよかったので、休憩がてら服を脱いで上半身裸で涼んでいたら女性グループが登ってきて焦った。向こうもびっくりしたと思う。

黒沢池ヒュッテと残雪
クルマユリが咲き乱れていた。

黒沢池の平原。あちらに歩いていくと妙高山・火打山メイン登山口 笹ヶ峰。

今日の目的地、高谷池にやっとついた。もうヘトヘト

湿原の向こうに火打山

まずは今日の我が家を設営。この神谷池から流れ出している水を汲んで煮沸して飲料水として使う。

とんがり屋根の高谷池ヒュッテ
さてさて、夕食の前にまずは...

夕方になると天気が次第に悪くなってくる。そして、夜になると雨が降り出し、翌朝起きたらテント場が水浸しだった。浸水しなくてよかった。

Day2 : 8月5日 (月) 高谷池ヒュッテ~火打山~燕温泉

2日目早朝。今日もこんな天気
モミジカラマツ
イワイチョウ
天気が良ければ、美しい湿原が広がっていたのだろう...

何も見えない...

ワタスゲの花
3年に一度花を咲かせるコバイケイソウ。今年がその年らしいです。

少し雲が抜けて火打山が見えた。登っていきます。

斜面に広がる花畑

ミヤマオダマキ

火打山山頂

焼山、北アルプス方面。溢れそうにたまった雲が...

川のように流れ落ち始める。

振り返って妙高山。一瞬で雲が抜けると雲海が広がっていた。

どんどん変化していく風景を見ていて飽きることがない

火打山から天狗の庭まで下ってきた。こちらはまだ霧の中。

今回の山旅で一番目立ってた花。ハクサンコザクラ。形がかわいらしくて鮮やか。
キヌガサソウ。この花を見てみたかった。小さい花だと思っていたらデカいんだね。

天体観測所のようなかたちの黒沢池ヒュッテ

帰りは登り返しを避けて、三ツ峰分岐経由で燕温泉に戻ります。

風もなく暑い長い下山路の途中、このとても冷たい水に潤されました。うまかった。