通い始めて今年で7年目。南アルプス 両俣小屋に3泊4日の釣り旅

通い始めて今年で7年目。南アルプス 両俣小屋に3泊4日の釣り旅

暑い暑い暑すぎる下界を離れて、南アルプス 両俣小屋に今年も行ってきた。

通い始めて今年で7年目。

標高2000mにもなれば朝の気温は10℃、昼間でも20℃前後と生きるには最適な気温。

ただ、そんな素晴らしい環境でやってることは、ただイワナを釣って、その合間に酒を飲む、いや、酒を飲んで、その合間に釣りをするダメダメ生活。

で、そんな似たようなダメダメな連中が夏の終わりの平日水曜から集まっていた。そんなダメダメ連中の話はもう、この上なく面白く夜な夜な山と釣りの話で22時過ぎまで飲んだ。

幸せ。

昨年に引き続き今年も尺どころか26cm止まりとサイズは出なかったが、それなりに数は出たので、まあ良しとしよう。

「数は腕だがサイズは運」と言うことにしておこう笑

さて渓流シーズンもあと一ヶ月。最後の締めにどこに行こうか。

あっ小屋主 星さんは、すこぶる元気でした!

ルートマップ

ルートデータ

エリア

南アルプス

入山日

2025/08/27

入山口

戸台パーク

下山口

戸台パーク

トレッキングレポート

Day1 : 8月27日 (水) 戸台パーク~両俣小屋

戸台パーク。バス乗り場に屋根がつき、昨年よりもさらに整備されていた。2019年の台風による林道の大崩落以降、もはや山梨側から北沢峠にアクセスすることは5年、10年単位で出来ないので、ここが南アルプス北部のメイン登山口として整備されているよう。

今年は本当に大大大猛暑だが、標高2000mの北沢峠までやってくるとさすがに涼しくて生き返る。下界とは全然違う。

野呂川出合までのアスファルト道を歩いていると道沿いに咲いたヒヨドリバナにたくさんのアサギマダラが群がっていた。これから南西諸島やもっと遠くまで渡っていくのね。

小仙丈沢。時々、両俣小屋までの林道を歩いていると野呂川に流れ込む各沢で釣りをしている人を見かけるのだが、それなりに釣れるのだろうか?早く小屋に着きたい気持ちが先行して竿を出したことがないのだが、来年、トライしたみようか?

かつてより林道が相当に荒れてしまったので、もはや1時間程は少なくとも掛かってしまう。まだまだ遠い。

野呂川本流に向かって下って行く。ここを下ると「あとちょっとだ!」という気持ちにあるのだが、まだまだ30分くらいは掛かる。

両俣小屋に到着。お久しぶり!

「お疲れさまでした!」とのんびりとビールを飲んでいると、仙塩尾根から下ってきたワンダーフォーゲルの大学生の集団が、一番条件のいい小屋の上流側のエリアに各自テントを張り始めてしまった...今は全員で一張りという訳ではないのね。仕方ないので下流側のエリアにテントを張った。

熊に注意!

居てもたってもいられず、小屋の周辺でちょこっと竿を出してみる。思った以上にアタリがなく渋かったが、取り合えず20cmほどのヤマトイワナが遊んでくれた。

沢の谷間からアーベンロートに染まる間ノ岳 (3190m)

平日、水曜日だというのに珍しく賑わっている両俣小屋の夕飯どき。

夜、ハチのような巨大な見たことのない虫が飛んできた。調べてみるとオナガバチの仲間のよう。これを模したフライを作ったらカッコ良さそう。

Day2 : 8月28日 (木) 両俣小屋

両俣小屋の飼い猫ミーくん。ここ数年でだいぶお年を召したなぁ。

小屋の裏口から出てきて、表口の前で「ドア空けて!」と鳴いて入れてもらい、また裏口から出てきて表口の前で鳴いて入れてもらい...を何度も繰り返していた。ちょっと認知症っぽいらしい。

野呂川の谷に日が差して来るまでは寒いし、大して釣れないので日が昇るまで釣りの準備をしながら朝からビールを引っかける。何というだらけた自由な時間、最高!今日は左俣を釣り上がります。

両俣の山の神に安全を祈願。熊に会いませんように!

大きくはないが数はぽつぽつとあがる。ポイント、ポイントごとにデカいイワナがスポットしているのだがフライを見に来るだけですぐに見切ってしまう。すれている感じ。

気持ちのいい渓相が続く。毎年、左俣を中心に入るので、どこのコーナーの先にどういう流れがあってと、すでに勝手知ったもの。前年から変わった分だけ頭の中に上書きして行く。

おそらく今年の両俣で僕が釣り上げた一番大きいイワナ。27~28cmくらいかなぁ。今年も尺には届きませんでした...でも体高があったので中々いい引きだった。十分に満足。

まだフライフィッシング2年目の友人がリーダーを木に引っかけて切ってしまったので、岩に腰かけてのんびりと交換中。運んできたビールを飲みながらー。

時期がぴったりならこの崖のいたるところにタカネビランジが咲いているのだが、今年は時期が遅かったかな?このちょっと上にあるプールで、15時20分、今日の釣りは終了。

16時55分、両俣小屋に戻る。今日は左俣の最奥から2/3くらいまでの地点までだけど、戻るのにやっぱり1時間30分くらいかかるのね。

また今夜も、色付きは異なるが昨夜と似たやつがやってきた。おいっ!ウィスキーに飛び込むなよ。

Day3 : 8月29日 (金) 両俣小屋

星さん、おはようございます!すでに朝からビールをいただいております。今日は野呂川を下って前白根沢付近から本流を釣り上がる。今まで一度しかこの下流部はやったことがない。上流部より大物がいるらしい。

残骸だったがやっと見つけたタカネビランジ。この花とハクサンフウロが大好きなんです。

1時間ほど林道を歩き下って、この看板の地点から今日は入渓する。

下流部は川が開けていて距離も出せるフライフィッシング向きの渓相。

ロングキャストの向こうの方で時々飛び出してくるイワナにフッキングする。魚とのやり取りをしながら少しずつたぐり寄せてくる感じが「これぞフライフィッシング!」の醍醐味。日本の川は基本的にはテンカラがやっぱり一番ちょうどいい。

釣り上がった最初の堰堤。あまりにものんびり釣り上がってしまい、ここまで3時間ほどもかけてしまった。この先、まだ3つ堰堤が残っている。しかし、この堰堤でのイワナの反応が素晴らしくさらに時間を費やしてしまうことになる。

この堰堤の落ち込みで友人が釣った彼にとって初の尺イワナ!大興奮していた。こっちも嬉しくなる。

堰堤でひと通り釣り切り、さらに上流に向かうには、この堰堤を巻かなければならないのだが、その上り口がなかなか分からず、「こっちかな?」と少し下流に戻ったところから登って行くと、何だかずいぶんと高いところまで登ってきた感じでいたら、なんと林道まで登ってきてしまっていた。本来、登るはずだった堰堤はずいぶん下の方に...

再び谷を降りる気力はございません。ここまでですでに13時半過ぎ。もう小屋の方に戻ることに。

やっぱり、もう少し時間があるので、小屋の下流部から釣り上がることに。魚が小さいのかアタリはあるがなかなか乗らず、20cm前後のイワナが最後に3尾。ありがとう!

この夜の宴は、いやはや酒のみ&釣りキチの何とも濃厚な連中の一期一会の楽しい宴だった。

やっぱり本当の釣り好きは、ある特定の釣りだけにこだわってやっているのではなく、あらゆる釣りをやってきているので、魚や釣りに対する知識の深さがまるで違う。それこそタナゴ釣から海のシーバスや青物まで、話がどんな魚のどんな釣りに流れていっても、あふれるように経験と知識が出てくる。尊敬しかない。これだから両俣小屋はやめられない。

山に囲まれた両俣の谷は月明りも届かずいつものように美しい星たちが夜空に見えている。

Day4 : 8月30日 (土) 両俣小屋~戸台パーク

最終日。小屋前の沢割り表。今日はもう帰るだけ。

小屋前のヤナギランについていたキアゲハの幼虫。何とも言えない鮮やかな色合いだけど、何ともグロい...突いて怒らせると臭い臭いを出す。

小屋番さんがフライ巻くときに使ってと看板猫ミーくんの抜け毛をプレゼントしてくれた笑

さて、下山の出発前に毎朝の景気づけのビール。今年も4日間、色んな人と話して呑んで楽しい日々を過ごせました。またまた来年も必ず来ます!星さん、お元気で!

今回はとても天気に恵まれたが、また今日もとてもいい天気。毎年、言っているのだがコロナ以降、本格的な山登りから遠ざかっている。初めて登った3000m峰北岳にも久しぶりに登ってみたい。

野呂川出合からの最後の登り。日陰の少ないアスファルトの上を標高差200m登る最後の心臓破りの坂。この区間だけでもバスを走らせてくれないものか...「あー正面の甲斐駒、きれいだねぇ―!」と言いながら最後のモティベーションを保っている。

熱くなった頭を冷やす最高の水場。頭に冷たい水をぶっかける。北沢峠までもうあと5分。

ザックで次のバスの順番どりをして、その間に長衛小屋でハイボールを飲む。ビールもいいけど角ハイボールはやっぱ美味い。

仙流荘で温泉に入り、昼飯を食べて帰宅の途につく。長野県でそれなりに標高があるとは言え、今年の酷暑、8月終わりだが下界はうだるような暑さ。道の駅 南アルプス長谷で今年もピオーネを買って帰りました。