赤岳から南下して権現岳、編笠山へ。人気の八ヶ岳で一番静かなルート

赤岳から南下して権現岳、編笠山へ。人気の八ヶ岳で一番静かなルート

運よく台風が南の海上に逸れてくれた。前回の北アルプスから雨で二度、山に行く機会が流れ既に1ヶ月以上もご無沙汰。朝のニュースでこの先数日は台風一過で晴れが期待できるらしい。この快晴とても逃すわけにはいかない。慌てて準備して朝9時の電車に飛び乗った。

暇な時、地図を眺めながら山の計画をあれやこれやとノートに記している。こういう時、実に役立つ。

さて、山行はとにかく素晴らしい天気に恵まれた二日間だった。北、中央、南アルプス、御嶽、乗鞍、富士山、奥秩父の山々、浅間...360度どこからどこを見渡しても絵になる景色ばかりだった。

かっこいいアルプスもいいけど、やっぱり八ヶ岳いいね。

ただテント泊はとても寒かった。使用しているシュラフ(寝袋)はマイナス6℃まで快適温度なんだけど、明け方、背中がゾクゾク寒くて目が覚めた。外気はマイナス7~8度位はいっていたのだろうか。

朝食に使う水筒をテントの外に置いてたら朝カチンコチン凍ってしまい朝食を作れなかった。いつもはグラノーラを持って行くのだが今回は急いで出てきたので準備できず...

おまけに、その凍った水筒、置いて行く訳にいかないのでエキストラで1.5リットル(キロ)背負って歩く羽目に。10グラムでも軽くするために日々頑張っているのに...こんなもん背負って歩く羽目になるんだったら寒さ対策用にエアマット持ってくればよかった。

冬の山行では少しでもあまく考えずに、ちょっとしたことでもきちんとやるべきなだなと改めて感じた。

季節はもっともっと寒くなり、日もまだ短くなっていく。さぁ次はどこにいこうか?

コースタイム

Day1(10/27) - 美濃戸口~赤岳鉱泉~行者小屋(テント泊)
Day2 (10/28) - 行者小屋~赤岳~権現岳~青年小屋~観音平~延命の湯~小淵沢駅

ルートマップ

ルートデータ

エリア

八ヶ岳

入山日

2013/10/27

入山口

美濃戸口

下山口

観音平

トレッキングレポート

Day1 : 10月27日 (日) 美濃戸口~行者小屋

電車とバスでアクセスできる美濃戸口からスタート
カモシカくん。かなり至近距離だが一瞥しただけで気にする様子もない
今回は行者小屋までのアクセスに少し遠回りだが初めて北沢を使った。とてもよく整備されている。

赤岳鉱泉。アイスウォール作成中

赤岳鉱泉から中山峠経由で行者小屋に向かう。

行者小屋のテント場

明日、向かう八ヶ岳最高峰 赤岳

Day2 : 10月28日 (月) 行者小屋~赤岳~権現岳~観音平

完全な失敗と経験不足。水をテント外に出したまま寝てしまって、朝起きたらカチンコチンに凍ってしまっていた。この凍った水を使うこともできなければ、捨てることもできず、ただただ重りのように持って歩く羽目に...

文三郎尾根からまずは赤岳に向かう。

朝6時スタート。-6度対応のシュラフでも朝方、背中かがゾクゾクするほど寒かった。
後立山連峰が浮かび上がってくる。
文三郎尾根はずっと階段の連続。腿にこたえる。
一段一段にMAMMUTのロゴ。整備のスポンサーをしているのか?
赤岳山頂を見上げる。
快晴に映える山肌の陰影が美しい
3年ぶりの登頂。2899m

赤岳頂上山荘

手前にこれから向かう権現岳とその向こうに南アルプス

北八ヶ岳方面
権現岳に向かう。意外と急峻
結構ガレている
下りてきた道を振り返る
緑の針葉樹とアルペン的山容。南八ヶ岳はアルプスっぽい
ハイマツの霧氷
権現岳に向かって100mほど登りあがる。
山の雑誌などでよく掲載される長いハシゴで一気に高度を上げる。61段だった。
登り切ってハシゴを上から覗く
稜線をたどれば権現岳
権現岳山頂。これで八ヶ岳の主だった頂は全て登りました!
やっぱり富士山を撮ってしまう。
どう表現したらいいのか...それにあてはまる言葉がないくらいの快晴
権現岳直下には権現小屋がある。人のいい小屋番のお兄さんがいた
振り返って、さらに権現岳と富士山
権現岳へのルートはわりと急峻。積雪期にはやっぱ難しそう

ノロシバから振り返ってギボシ、権現岳

「遠い飲み屋」青年小屋。ビールをもう一本。二人連れのオバちゃんと山談義が盛り上がった(笑)
2000m以降が今は紅葉が見頃のよう
登山口 観音平にあるカエデは一段と鮮やかだった。今日は小淵沢駅まであと2時間あるかねば。
自然歩道ハイキングコースは一直線の原っぱが1キロ以上続く気持ちのいいコースだった。
二日間ずっと快晴でありがとう!八ヶ岳大好きです!