そんなに登ってなかった?思い起こせば2016年以来の赤岳登頂だった。

そんなに登ってなかった?思い起こせば2016年以来の赤岳登頂だった。

4日間、南アルプスに行こうと思っていたが梅雨末期の目まぐるしく変わる天気予報に今回は諦めて八ヶ岳へ。

久しぶりに赤岳に登ろうと。さらにウルップソウを見てみたいと。

赤岳、ここ最近の雨で岩が濡れて滑って厄介だった。

文三郎、何だか昔よりかなり道が荒れてしまった感じ。それでもヘロヘロになりながら登頂したがガスって、ほぼ景色なし。残念!

ウルップソウ、硫黄岳山荘周辺で見つけるも、すでに青紫色の花びらはなく、緑色の食べ終わったトウモロコシの芯のようになっていた…残念!!

ただ… 立ち寄った赤岳頂上山荘の小屋番のお姉さんの笑顔がもう爽やかで女神過ぎて…

赤岳山頂の景色なしの残念もトウモロコシのようなウルップソウの残念も、もうどうでも良くなった笑

ルートマップ

ルートデータ

エリア

八ヶ岳

入山日

2025/07/10

入山口

美濃戸

下山口

美濃戸

トレッキングレポート

Day1 : 7月10日(木) 八ヶ岳山荘

前乗りで八ヶ岳山荘入り。15時過ぎから談話室でまったりとビールを飲みながら雑誌でも読む。昔は「山と渓谷」をはじめ色んな雑誌をよく買ってなぁ...

遠くで鳴っていた雷鳴が次第に近づいてきて、その内、土砂降りの雨が降り始めた。明日、テント泊中にこんな雨が降らないことを祈るばかり。

Day2 : 7月11日 (金) 美濃戸~赤岳~赤岳鉱泉

4時過ぎに八ヶ岳山荘から美濃戸山荘の駐車場まで車で移動。歩けば1時間のこの部分をカットできるだけでかなり楽にある。それにしても、この道、年々わだち高く、荒れてくる感じなのだけど、車高が大して高くない2駆で上がって来る人がいるのに驚かさえる。

僕は運転苦手だから絶対にこんな道を運転できる自信なんてない...

北沢の林道を歩いて行く。久しぶりのテント装備が重くて、ゆるーい登りなのだけど堪える。さらにザックの胸のバックルの爪が折れて留められず、荷物の重さが全て肩にかかってしまう。

赤岳鉱泉。たった2時間弱のゆるい山道歩きだったのだけど、久しぶりの重い荷物ですでに疲労。でもテント張ったらあの尾根の上に登る。

赤岳鉱泉では過去二度、テント泊をしたことがあるがいずれも雪の季節で、夏の季節にテント泊するのは初めてだったのだけど、テント場のいたるところにプラスチックゴミやガラス破片などが落ちていてがっかりした。

それらのゴミは新しいものではなく、ずっと昔に捨てられた年代物のゴミのようだったが、このゴミ、すぐに目につくのだけどこれずっと放置しておくのかな?

それなりに有名で人気もあり、新しい取り組みもしていると聞く山小屋であるのに、こういうところはあまり気にならないのかな?

スタッフが少しずつゴミを拾うとか、また忙しくてそれが難しければ、僕の住んでいる湘南の海辺の人たちがよくやってる「ビーチクリーン」のようなボランティアのかたちなどで登山者を巻き込んでゴミ拾いできないものだろうか?

大人気の山小屋ゆえ、それくらいのことなら「テント場クリーンアップ大作戦!」のような企画をすればすぐにできそうな気もするのだが...

ゴミの見える夏の季節は、もうちょっとここでテント泊したくないなぁ。

昨日に続き、大気の状態が不安定で激しい雨が降ってくると最悪なので、水はけのいい木の下にテントを張る。トイレはちょっと遠くなるけど。ただ、木の近くだと落雷は恐い。

今回の同行者のテント。昨年から山を始めて今回が初のテント泊!新品のNEMOのテント。これ欲しかったんだよね。かぶらないようにエスパースにしようかな?

9時30分、赤岳鉱泉出発。中山峠を越え行者小屋を通って文三郎尾根に取り付く。

文三郎の登山道ってこんなに荒れてたっけ?マムート階段とかむちゃくちゃきれいに整備されてて登りやすかった記憶なんだけど...考えてみると、八ヶ岳というともうずっと硫黄岳、天狗岳ばかり登っていて赤岳にに来たのは2016年以来だった。そりゃ変わるか。

しかも、こんな急な箇所ってあたっけ?昨日の雨で岩も濡れていて滑りやすいので慎重に。

赤岳山頂。前回2016年は厳冬期にここを登ったのだけど、積雪の中、ここを山頂に向かって直登しているクライマーたちがいてスゲーなと思った。

文三郎と中岳・阿弥陀岳分岐先に突然コマクサ地帯が出現!こんなところにもコマクサ咲くんだ。八ヶ岳では台座ノ頭周辺だけだと思っていたのでビックリした。しかも結構な群生。何とも言えない緑色の葉っぱ。

コマクサの群生。コマクサに限らずここから先はヨツバシオガマ、チョウノスケソウ、イワツメクサ、ミヤマダイコンソウなど、高山植物地帯だった。

山頂直下の岩稜帯。狙ったように雲が山頂を覆い始める。これじゃ山頂からの景色は期待できなそう...

岩の隙間にきれいに咲いてた多肉植物イワベンケイ。

赤岳登頂!はい、予想通り眺望なし。色んな虫がブンブンと飛んでる。赤岳の山頂標識と赤いテントウムシ。

時々、雲が切れ下の方だけ見ることができる。手前に行者小屋と奥に赤岳鉱泉。

雲がちょっと薄れて赤岳北峰と赤岳頂上山荘がうっすらと見える。

赤岳頂上山荘デッキででコーラを飲んで30分ほど休憩。ちょっと天気があやしくなってきたので下山開始。それにしても赤岳頂上山荘の管理人のお姉さんの爽やかな笑顔、むちゃくちゃ女神だった。

そして同行者もコーラだけと思っていたのだけど、つい手ぬぐいを買ってしまったと(笑)とても単純なオジサンたちです。

赤岳展望荘。過去2回、ここでビールを買おうとしたら「歩いている人にはお酒は売ることはできない」と断られた経験あり。当然と言えば当然なのだけど、今回は自らビールを買おうとは思わなかった。歳をとって慎重になった。

時々、ごく小さい雨粒がパラパラと落ちたりするが、微妙に雲が抜けて硫黄岳の姿がうっすらと見えることもある。一瞬でも雲がスカッと抜けないかなと稜線上でちょっと待っていただが、それ以上のチャンスはなかった。

地蔵尾根を下山。岩場続きの急峻な地蔵尾根は昨日の雨で降っていなくても滑る箇所が多く慎重に下っていたのだが、その最中に大粒の雨が降り始めた。

自分一人ならともかく、まだ経験の浅い同行者と一緒なので、雨の中、早くこの岩場の難所を通過してしまいたい気持ちと、こんな時ほど一層冷静、慎重にならないと!という気持ちが交錯した。とにかく雑にならないように、「慎重に行きましょう!」と何度も声を掛けながら下った。

幸いにも大粒の雨は長く降り続くことはなく、岩場を抜けて樹林帯に入り一安心した。

登山あるある。あれだけ雲に覆われていたのに行者小屋まで降りてきて稜線を見上げると、青い空に赤岳の峰がきれいに見えていた。

晴れてもきたし、赤岳鉱泉までもう30分もあれば戻れるし、もう安心と行者小屋のデッキでビールを飲んでいたら、しばらくすると、再び雲が空を覆いはじめ、本降りの雨が降ってきたので40分ほど行者小屋で雨宿りした。

赤岳鉱泉で晩ご飯の準備。鉱泉の風呂が現在工事中なのからか、ウッドデッキの屋根のある部分の下にはドラム缶や使われていないテーブルが積まれていたりでふたつのテーブルを除いて使用できず。雨の日のテン泊民にはかなり厳しいなぁ。

同行者と今日を振り返りながらもっと飲みたかったけど、早々とテントに戻ってひとりでウィスキーを飲んだ。

Day3 : 7月12日 (土) 赤岳鉱泉~硫黄岳山荘~美濃戸

今日もここ最近の天気と同じく、午前中は晴れるが次第に雲が覆われてくる予報。6時過ぎに出発。ぐるっと硫黄岳~横岳の稜線を周遊したかったが、午後の天気があやしいので硫黄岳山荘まで行くことにする。

白樺の樹林帯をつづら折りに登って行く。八ヶ岳にはすでに40回近く登っているが、その内の半分くらいは硫黄岳に登っている気がする。コロナ禍が終焉して昨年、5年ぶりに八ヶ岳に戻ってきた時も歩いたのは天狗岳から硫黄岳の縦走。冬の季節を含めて、とても歩きなれた道。

赤岩ノ頭で稜線に出る。最高の景色!山頂の標識を撮りたいんじゃない、これこれ、これを求めていたんだよ!

さて硫黄岳を緩やかに登る。気持ちいいなー。

硫黄岳山頂。昨日登った八ヶ岳の主峰赤岳と左に横岳、右に阿弥陀岳、そしてその向こうに南アルプス。

手前から箕冠山、根石岳、双耳峰の東西天狗岳と向こうに蓼科山。北八ヶ岳のなだらかな優しい山稜はやっぱいいなぁ。

北東、佐久方面の雲海

北西、北アルプスの峰々

そういえば爆裂火口の奥側まで行ったことないなと思ったので行ってみた。まぁまぁそう見えるだろうなっていう景色。

神奈川県在住なので、交通機関的にも八ヶ岳を佐久側から登ったことがないので、まだ行ったことがないのだが、行ってみたい温泉である本沢温泉の外湯。爆裂火口を覗いても肉眼では分からなかったのだけど、おそらくあの辺にあるはずと望遠で撮影し、帰って拡大してみるとちゃんと写ってた。誰も湯につかってないよう。もっと望遠されると見えちゃうね(笑)

稜線を下って硫黄岳山荘に向かう。まだ9時前だけど少し雲が上がってきたね。

これも見たかったやつ!コマクサの群生。思わず昨日、赤岳の稜線で見てしまったのだけど、やはりこちらの群生の方が二段くらい上。また、この可憐な花は青空に映える。

硫黄岳から下った鞍部部分から硫黄岳山荘先にかけての大群生。夏の縦走は夏の終わり頃に行くことが多かったので、株単位のコマクサではなくて群生を見たのは思えば初めてかも知れない。

そして、もうひとつずっと見たかった花が...

ウルップソウ。本州では白馬岳とここしかないと言われる希少種。やっぱり遅かったかぁ...ウルップソウの青紫色の花びらはなくなって中心部のコーンみたいな部分だけ残っていた。残念!

これはウルップソウを見たと言えるのだろうか?60%見た!くらい?また来年だね。

10年ぶりくらいに立ち寄った硫黄岳山荘。その時、ここでギネスビールが置いてあって「何、珍しい!」と飲んだ覚えがある。また小屋のお兄さんが優しくとてもフレンドリーで、さらにトイレは水洗でむちゃくちゃきれいで、いい印象しかない。

果たしてギネスビールは今でも売っているのだろうか?!

ありました!記憶の中では昔は缶で飲んだような気がするが、ギネスを飲む人にはグラスも一緒に提供するみたい。

酒好きではあるがビール党でないので知らなかったのだけど、同行者の同じく酒飲みによるとギネスビールの缶の中に玉が入っていて、それのせいでグラスに注ぐとクリーミーな泡になるみたい。

それをちゃんとグラスと一緒に提供するなんて、なんて心憎い。

一度だけ同じグループの山荘の根石岳山荘に小屋泊まりしたことがあるけど、とてもいい小屋だった。やるね硫黄岳山荘グループ!

硫黄岳に登り返して帰路に就く。雲が湧いてきた。行きに僕がスゲースゲーとコマクサの群生を見て言ってたので、同行者もコマクサの写真をパチリパチリ撮っていたのだけど、帰りは撮ることもなく、ひとこと「もう見慣れた」(笑)

12時、赤岳鉱泉到着。テントを片付け始める。ちょうど土曜日の昼、たくさんのテン泊民が登ってきていいテントスペースを探している。僕らは撤収するので片付けている端から「ここ空きますか?」と声を掛けられる。今夜はすごいテントの数になりそうだ。

広さの割に平らなところが少ないからあとから着いた人は大変だろうなぁ。

堰堤に赤岳鉱泉マムートジムニー発見!

八ヶ岳山荘。どうせ急いで帰る必要もないし、土曜日の夕方だし高速の渋滞に巻き込まれたくないし、下山したらやっぱビールも飲みたいしで、八ヶ岳山荘の仮眠室でもう一泊して、明日朝早く帰ることにした。

八ヶ岳山荘のカツカレー(同行者は山賊焼き)の量半端ない。ギリギリ押し込んだ。

Day4 : 7月13日 (日) 八ヶ岳山荘

早朝の仮眠室前。

実は昨夜18時過ぎに地蔵尾根で遭難事故が発生したらしく、八ヶ岳山荘は対策本部としてレスキューが滞在して、状況を無線で連絡取り合ったりしていた。さながら、昨年、フジテレビで放送されたマウンテンドクターのような雰囲気だった。

それにしても集まってきたレスキュー隊員の人たちがむちゃくちゃカッコよかった!夜中過ぎ無事、遭難者は確保されたみたいでよかった。

直売所で野菜を買って帰る。開店15分前なのにすでにたくさんの人が並んでいる。安い野菜、珍しい野菜をたくさん買って帰った。