コロナ禍以降5年ぶりに八ヶ岳に登る!テント担いで天狗岳・硫黄岳縦走
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コロナ禍以降5年ぶりに八ヶ岳に登る!テント担いで天狗岳・硫黄岳縦走

5年ぶりに八ヶ岳に行った。コロナ禍になって以降、年に何度か足をのばす地元神奈川の丹沢 塔ノ岳、また九州に帰省した時に登るくじゅう以外の山には全く行ってなかった。

テント泊装備を背負っての1泊2日での八ヶ岳縦走。重くてきつかったけど、歩ききることができて、自信にもなったし、とても楽しかった。この5年間、忘れていた心の中の何かを思い出したような気もする。そんなきっかけになった久しぶりの八ヶ岳の山登りになったと思う。

ルートマップ

ルートデータ

エリア

八ケ岳

入山日

2024/5/25

入山口

渋ノ湯登山口

下山口

美濃戸口

トレッキングレポート

Day1: 5月25日(土)渋ノ湯~天狗岳~オーレン小屋

JR茅野駅

ここのバス停に並ぶのも2019年7月以来ほぼ5年ぶり。何もかも懐かしく感じる。

渋ノ湯温泉。10時30分登り始める。

木々が低くなってきた。黒百合ヒュッテはもうすぐ。テント泊で山登り自体5年ぶりで、そこまでトレーニングしている分けではなかったので、20kg近いテント装備を持って山に登れるか心配だったが思ったより足は動いた。

12時25分、黒百合ヒュッテ。カレーのいい匂いがあたり一帯に漂っていた。長く来ていなかった間にビーフシチューが有名になっていたたようで、見る限りみんなそれを食べていた。でもカレーではなくビーフシチューの匂いだったのか。僕は持ってきたカレーパンを食べた。

黒百合ヒュッテのテント場はまだ午前中だったけどすでににぎわっていた。

中山峠から天狗岳に向う。この先の道ははああだったよな、こうだったよなと色々思い出しながら進む。4年間に渡るコロナ禍の間に4歳も年齢を重ねてしまったと思うと自分の人生のおよそ1/10近くということになる。つくづくなんという期間だったのかなと思う。

天狗岳に向かって登ってゆく。

天狗の鼻の急登を登り切れば山頂は近い。

13時54分、天狗岳登頂。

西天狗岳

南八ケ岳の峰々

根石岳に向かいます。

過去ここで何度も書いたが、八ヶ岳の中でここから見る景色が最も好きだ。

双耳峰、東西天狗岳

根石岳から天狗岳との間のコル

天狗岳山頂でも会ったのだがどこかの大学の山岳部かサークルか分からないけど、10人超の大集団が歩いていて、彼らも時間的にオーレン小屋でテント泊するのだろうと思った。その集団に先を越されると、そうでなくても混んでいるだろうオーレン小屋のテント場でテントを張るスペースがなくなるかも知れないと、彼らに抜かれないように頑張って少し急いで歩いた。

根石岳からの緩やかな下り

箕冠山の樹林帯に入ると登山道にところどころまだ雪が残っていた。

箕冠山からオーレン小屋に向かって下っていく。

15時30分、オーレン小屋。すでに結構な数のテントが張られていたがテントスペースを確保できた。

晩御飯の準備をする。久しぶりのテント装備を持っての山登りだったが、まずまず歩けて少し自信を取り戻すことができた。

Day2: 5月25日(日)オーレン小屋~硫黄岳~美濃戸口

全く急ぐ旅でもないので6時過ぎにテントから出て出発の準備をする。

パッキング完了

6時55分、オーレン小屋出発。硫黄岳に向けて登り始める。

オーレン小屋から夏沢峠経由で硫黄岳に登ったのだが、思えばオーレン小屋から夏沢峠までのこの短い区間を歩いたのは初めてだった。

高度があがってさっきまでいたヒュッテ夏沢の青い屋根が眼下に見えている。写真では分からないが硫黄岳の稜線らしい暴風が吹いている。

この岩の角を過ぎると硫黄岳の山頂付近が見えてくる。風が強く吹きさらしであまりにも寒くなったので風が避けられるところでフリースを一枚羽織った。

そして、ここからが意外に時間がかかる。さらに山頂のように見えるところにあるケルンは山頂ではなく、その先にまだ登りがひと続きある。

8時10分、硫黄岳山頂。コロナ禍前は冬山として時々登っていたが本当に久しぶり。

硫黄岳山頂から南八ヶ岳

だだっ広い山頂

爆裂火口

寒いので山頂では写真を撮ってすぐに赤岩ノ頭付近まで下ってきた。風が当たらないと全く寒くないどころか歩いていると暑い。

赤岩ノ頭から硫黄岳

9時40分、赤岳鉱泉。このウッドデッキの雰囲気がいい。

あまりにも春の日の光が心地よいので、地図を眺めながらハイボールを3本空けた。

赤岳鉱泉と横岳の峰々

赤岳の名前は、周辺の沢を含めてやっぱり鉄分が多いんだろうね。

マムートジムニー。この一番新しいジムニーはかっこいいよね。

あとはひたすら自動車も走ることができる登山道を歩く。

12時40分、美濃戸口の八ヶ岳山荘。5年ぶりの八ヶ岳、天気にも恵まれ素晴らしい山旅でした。コロナ禍で沈んでいた山に対するモチベーションがまた少し上がってきたような気がする。